挿絵では 前述のとおり、挿絵は、平凡社版も岩波版も同じで、世徳堂本からの転載です。 その挿絵を見ると、「四明‘金産’」というのは、おおむね「月牙‘金産’」です。
三日月というより半月に近いくらい ┗━━━━━━これを使う悪役の背丈(俺の目測)━━━━━━┛ せいぜい2メートルでしょう、3メートルもないと思う 悟浄と悪役は同じくらいの背丈で、悟浄は三蔵より低いくらい 刃の部分。 □□□
ところで、同じ挿絵の中で、沙悟浄の武器は、こうなっているんです。 刃がやたら小さい 石突はない ┗━━━━━━━━沙悟浄の背丈(俺の目測)━━━━━━━━┛
石突が、悟浄の武器にはなくて、「四明‘金産’」にはついている。 石突が鋭いのが「月牙‘金産’」だというのならば、これでは、どう考えても、沙悟浄の武器は「月牙‘金産’」ではありませんね。 このイラストを描いた人は、石突というものを御存知で、なおかつ、‘金産’系統の武器に石突がつくという認識はあるわけだ。
このコンテンツは沙悟浄の武器をつきとめるのが目的(俺も忘れていたが) 前述のとおり、第六十三回に出てくる敵が、「月牙‘金産’」を使っていました。 そしてまた、第八十九回でも、敵は「月牙‘金産’」のようなものを…。 ややネタバレで申し訳ないですが、鉄の話のところで御紹介したとおり、第八十八回で悟空たちの武器のレプリカを製作するので、見本にするため武器を預けてしまう。 武器の話をやってる時に出てくる敵が、またもや、「月牙‘金産’」に似たものを使っている。 いよいよ、悟浄の武器は「月牙‘金産’」ではないような感じがします。
重明 関係あるかどうか、『武器と防具 中国編』の著者が、別の本に、こんなことを書いておられます。 同じく新紀元社の、同じくTruth In Fantasyシリーズの、同じく篠田耕一氏の『幻想世界の住人たちIII〈中国編〉』(1989年)、その93ページのコラム。 『 重明の鳥 ニワトリは闇を切り裂き光の訪れを告げる「夜明け」の象徴、目玉は妖しげなものの正体を見抜き視線で射ころす「万物照覧」の象徴、いずれも、たいていの文化では魔よけに結び付けられることです。 つまり、ひとつひとつはよくあるパターンですから、「四明‘金産’」という武器に、このへんの思想が影響してる可能性は、かなり大きいと見なければなりません。
次回は、武術の側から見た「四明‘金産’」。 |
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