植物を切る 前述の辞典のうち、白川静氏の『字統』が、とてもわかりやすい説明なので、引用させてもらいます。 『‘金産’19 ほかの文字もあったわけです。
ナタを鎌と勘違いしたか? 木を切ってしばらくたつと、根っこがまだ生きていれば、切株から小さい芽が生えてきます。 太い木の枝が、好き勝手に伸びていくと、ほかの木や屋根とぶつかったり、冬に日射を遮ったりするんで、幹でスパッと切って、でもそこから、こまかい枝がびっしり生えてきたりするんですよね。 蘖が、別のものをさしている場合、‘金産’もまったく別のものになってしまうのですが、その話は後述します。 こういう若い枝は、太くなってから切ると、切る人も木も負担が大きいので、早いうちに、なるべく根元から切るものらしいんです。 これを刈り取る道具が、‘金産’だということらしいんですよねえ。 植物を刈り取るにしても、鎌じゃなかったのでは? さっきから、「らしい」「かもしれない」「と思う」「なのでは?」とか、想像ばっかりでものを言ってて考察になってませんが、俺がそう思った理由は、次のページに書きますので。
西洋版の‘金産’? 西洋に、スペイドという道具があります。 これは鯨を解体する道具だとか、船に積んでおいて武器にも使ったとか、いろいろ話は見かけますが、まだちょっと調べてる最中です。 尖端はタガネ状 □□□ これは英和辞典なんかだと、踏鍬(ふみぐわ)などと訳されてますが、踏鍬とは全然違う。 頭部は木の板に金属刃をかぶせたもので □□□□□□□□□■■ ■ 全体か頭部が、少し反っていることもある 踏鍬は、‘金産’の由来を調べる上では重要な道具なんで、後述します。 こういうノミ・タガネ状のものを突き当てて、蘖を根元から切り落とした場合、ものを刈り取っていたとしても鎌とは違うんじゃないですか?
俺がスコップ刃という言い方をしてるのは、こういう、マイナスドライバー状の切先ということなんです。 |
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