←戻る  外板上張り(船底)

夏も終わりなのに船体すら完成していない。これでは武装にかける時間がなくなってしまう。
しかし上張りは楽しい作業でもあり、案外サクサク進みそう。
というか、そうでなきゃ困る。ペースを上げられるのは、この工程しかない。

 

 8/24 上張材の切り出し
今日から船体の上張りにかかる。説明書には手順まで書かれていないが、寿司屋さんがなるべく手の体温を移さないよう少ない手間で握るように、負担がかからず、いじくり回さずにすむようにというと、
キールを後まわしにして、下から上へ張るつもり。これなら端材がムダになりにくいということも計算のうち。
しかし下のほうはまたもや先細りだ。原寸図を見たが結構あいまい。下張りに準じて進めることにする。今日は2枚だけ。

 

 8/25 外板上張り(船底)
上張り、やろうと思えばどんどんやれるのだが、問題だらけ。板幅が下張材より広いので、うまく構成しないと下張りよりも隙間ができる。鎬が立つかもしれない。それと、強度的にも隙間を作らないためにも、下張りの接合面を被うように張りたい。
原寸図では、下から5枚まではキールに、次の2枚は基準外板側上張材に、次の2枚はさっきの2枚に端が接しており、
綾乃小路の後ろ髪の編み込みみたいになっている。神道の奥義、天津金木の組み方だ。今日は慎重に1枚だけ。

 

 8/26 外板上張り(船底)の続き
昨日の対になる1枚。
ペース上げるんじゃなかったのかね(笑)
とりあえず長さは原寸図のとおりにやるとして、先細りの幅がまちまちなのは気に入らない。このほうが負担がないのかもしれないが、シロート考えでは、ステラ式をかけていても弱い所に力が集中してしまうんじゃないかと思う。面倒だが、平均的にやることにする。現物合わせで当てて片方を決め、反対側は重ねて切って同じ角度を出す。これの繰り返しだ。

 

 8/27 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚だけ。上張りは完成後に丸見えなんで、下張りのような感覚では張れない。両端をシャープにそろえるのがなかなか大変なうえに、浮いてしまって階段状になっちまう。
ここで重要な問題を忘れていたことに気付く。釘の位置を合わせなければならん。だいぶ木っ端を張り付けたので、フレームの位置がわからなくなってしまった。しかも、じつは
微妙に左右対称でない。測り直し。

 

 8/28 釘位置のケガキ
昨日の対になる板があるので、張ろうと思えばすぐ張れるが、釘位置がズレてるのはものすごく目立つので、
きっちり測り直す
最終的には、釘がフレームに乗ってなくても、つながりというか、大きな流れができていればいいことにする。横から見る分にはかまわん。しかし前や後ろから見た時にヤバい。この作業は外板補強材の前にやるべきだった。最悪の場合、すでに打った釘を抜いて、穴を埋めることになるが、なんとかいけそうなメドは立った。

 

 8/29 釘位置のケガキの続き
きっちり測ってみたのだが、同じ幅ではかえって
つながって見えない。特にフレームBは少し下のほうを曲げないと、フレームAだけが曲がっててみっともない。フレームHは、いくらか後方にずらさないとダメだ。
もう一度、全体的な雰囲気を重視して、釘位置をなおす。外板補強材の釘位置は、外板のそれとは多少ズレていいことにした。ただでさえ作業が遅れてるのに、ここへ来て作業が足止めになってしまった。

 

 8/30 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚だけ。やっと釘位置が決まってガシガシ張りたいのに、商売が忙しくて時間がとれぬ。まずい、
作業が遅れすぎだ。
高校のとき髪型に金をかけていて、美容院に毎週かよっていたが、シャンプー係さんが、ネチョネチョのパーマ液が落ちてサッパリするのって、洗ってる私のほうも気分いいのー、などと言っていた。上張りもそんな感じ。
しかし、だいぶ浮いてしまう。最終的には熱か何かでやる。

 

 8/31 外板上張り(船底)の続き
次の1列にかかりたいが、浮かんでしまう。
キールから7枚目までは先細りにしなくていけるかと思ったが、削らないと、中央でスカスカでフレームCGあたりで出っ張るという軍配団扇型になってしまう。下張りの時にもこれに閉口し、引っぱり寄せてなんとかした。上張りはそんなわけにいかない。張ってしまった板をチマチマと切って
幅を詰めた。接着も手直し。ついでに、浮いてしまったフレームCD間に釘を2本追加。いずれ、もう2本必要だ。

 

 9/1 外板上張り(船底)の続き
今日も、たったの1枚だけ。
フレームHの釘位置がまだ納得いかない。たぶんやりなおすことになる。このペースでやってたら、
たぶん2か月くらいかかる。明日こそ、と毎日思うのだが、仕事がバタバタしててダメだ。
なりゆきで張っていくと、思いのほか端が長くかかる。このへんでそろそろ上から、つまり基準外板側からの7枚をやらねばなるまい。

 

 9/2 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚。フレームBの釘位置は少し変更した。すでに打って開けてしまった釘穴はなんとかして埋めるつもり。
ここらへんまでが限界。ダミー板を9枚目まで仮止めして、中間となる
準・基準外板とでも言うべきものを位置決定。
やはり先細りにしないわけにいかないが、面倒だ。外板補強材に接するところ以外は、なんとかそのまま張れないものか検討中。

 

 9/3 上張材の先細り加工
結局、強度の関係で、船首はできるだけキールに渡らせようと思い、船底は先細りにすることに決めた。船尾は、まだちょっと考え中。
下張材に準じて、同じく端から150ミリまで。また竹串内職だ。11枚ケガキ、2枚だけ切ってみて、当てて様子を見た。よさそうだ。
不思議発見のオペラ座のやつを見ていたら、
ロープという言葉は船乗りの感覚では船火事につながって縁起でもないとかで、使っちゃいけないらしい。今日から、この船でも禁止する。

 

 9/4 上張材の先細り加工の続き
今日も竹串内職。
ケガキは失敗だった。端へ向かって
不要部分が右に来たほうが、木目の関係で切りやすい。
サザエさんを見逃したくらいに仕事も習い事もバタバタしてて、製作に時間がとれぬ。しかもありがたいことに、どの掲示板も新しい人が増えて、丁寧な長文をくださるんで、レスが忙しく、最近は更新が12時過ぎになってますが、御容赦ください。

 

 9/5 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚だけ。
まずい。こんなペースではホントに
今年中に終わらん。今どうしても忙しくて時間がない。明日も知人の誕生会で、たぶん朝まで出かけることになる。船の神様にかけて毎日欠かさず何かやるということだけで精一杯。
上張材はザラザラ乾いてるようでいて、どこか油っぽい。だからこそ、こんなに薄くてもパリパリせずにしなるのだと思うのだが。

 

 9/6 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚だけ。
釘位置の変更は簡単だ。ちょっとひっかけば、釘穴がすぐに埋まってしまう。フレームHの釘位置は、もしかしたら大幅に変えることになる。
上張材は下張材より横幅があるのに、下張材と同じくらい先細りにしたのだから、端にゆがみが出にくいかと思ったが、そうでもない。船首は段差になってきた。
あと1列で、船尾はキールいっぱい。だいぶ設計と違うな。

 

 9/7 外板上張り(船底)の続き
最近サーバがエラーになっててアップできない日がある。下の予備のほうをクリックして入ってください。
今日は次の2列を測って切り出したが、
船尾が微妙にズレていることに気付いた。その修正。張るのは明日にする。
ゆうべは朝帰りしなかったが、仕事が山積みで昼すぎ2時まで寝るヒマがなく、仮眠して夕方から出かけたので、調子が出ない。目がシバシバする。

 

 9/8 外板上張り(船底)の続き
今日こそいっぺんに2〜3枚やりたかったが、20年ぶりの行事があって、どうしても時間がとれない。1枚だけ。
船首がかなり
浮いて、ベコベコになってきた。船首だけは鎧張りだ。しかしコグは南北折衷だから、これはこれでいいことにする。
船尾がどこまでキールに渡るかという問題は、必要があれば、すでに張った部分を切り取ることに決めた。

 

 9/9 外板上張り(船底)の続き
今日も1枚だけ。これで
船底のキール側は終わり
ここから先が問題だ。つまり、板幅を詰めて誤差を調整するのが外板補強材に接する所でありながら、綾乃小路編込ヘアが張り終わるのは中間部であり、中間部は板幅を詰めない。ということは、上張りしてから外板補強材を張ればよかったのかというと、上張りの位置関係は外板補強材を張らないとわからない。
この卵と鶏が、逆に言えば強固な船体につながる。

 

 9/10 外板上張り(船底)の続き
船底の外板補強材側。いろいろと考えた結果、やはりダミー板をスペーサーにして、準基準外板を張ることにする。セロハンテープで仮止め。こまかい話だが、セロテープというのは商標、商品名だ。ホチキス、サランラップ、バンドエイド…。でも正露丸やウォークマンは裁判で認められなかったというウワサ。
仮当てしてみると、この先細りでは船首側は意外とスカスカ、たぶんドンピシャか、少し余る。
船首にもスペーサーが必要だ。ひどい手間。

 

 →つづき 

 

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