←戻る  外板下張り(下甲板下)と材料調達

いよいよ船体を作っていく。この曲線こそが、この船の売りなのだが、じつに面倒臭い。ううー。
「最もやりたくないノルマから先に片付けなさい。」俺のピアノの師の教え。
しかしナポレオン戦術では、小さい敵から片付けていくんだけど。

 

 4/14 外板下張材の加工
外板の下張りの板は幅6ミリで1ミリ厚、割箸より柔らかい。丸い物を平らな物で張るわけだから、地球儀と同じで先細りにしなければならない。先端2.5ミリ幅で端から150ミリまで斜め。今日は18枚。まるで竹串の内職だ。
かなり曲げることになる。手で癖をつけろと説明書にあるが、さっそく3本折ってしまった。それは船首に使えばいいが、船が拒否してる気がして考え直してみると、思いついたことがあって、説明書と違うが船底からやる。

 

 4/15 外板下張り(船底側)
一番下に張る2枚は形状が異なる。先端は尖らせて端から80ミリまで斜め。説明書には船尾側の寸法が書いてないので、船首側に習う。彫刻刀の柄で内側をこすり、厚みをつぶしたら、うまく曲がった。最終的には張りながら曲げた。
軟質だし釘穴は適当。釘は仮止めで、抜いて再使用するから、全部は打ち込まない。位置がズレないように打つだけ。ボンド止め。クリップで隙間を押さえ乾燥待ち。となりが固まらないとやりにくい。時間かかりそう。

 

 4/16 外板下張材の加工の続き
これ書いてるのは朝の5時。今夜からしばらく外泊する。しかし毎日やらないとオカルトの理屈にならないし、毎日やると自分で決めておいて自分で崩すのは悔しい。人は一度でもサボるとサボり癖がつき、自分を甘やかすと地の果てまで堕落していってしまう。毎日コツコツというのは、自分の心にやましいかどうか。
早起きして、出かける前に次の列2枚を計って切り出し、竹串内職をもう10枚。これで「16日もやった」という形にする。明日はまた何か考える。

 

 4/17 船首女神像デザインのラフ
イシス、イシュタル、アフロディーテ、ヴィーナス、ペラギア、モイラ、モイライ、メルジーネ、メル、ウドゥメル、ウーラニアー、マリー、マリ、カウマリ、ケルマリ、アフロディテマリ、ステラマリス、マリーナ、マリア、マリアン、マリアンナ、マリアンヌ、ミリアム、メイリン、ミンネ、マライア、ミュラ、ミュライン、ミュルティア、マラマン、メレミンネ、ミレマンド、マラミンド、マレミンド、マーメイド、アンドロポノス、アスタルテ、水天、弁天、妙見、摩利支天、善女龍王、清龍権現…。

 

 4/18 ジャンク探し
昨日は旅先なのでラクガキしかできなかった。船首像はアムピトリテに決定。この女神は海の支配者、ポセイドンの妻、ただのニンフと、どんどん地位が下がっている。パンダから日本男児まで、煙草から武術まで、「滅びては困るのに滅びかけているもの」を守り、復活させていくのが、うちの城のテーマだから。
この日は実家に行き、自分の部屋から小学生時代のタミヤ兵士と壊れた船のパーツを探し出した。1/35と1/48くらいだが
強引に使うつもり。

 

 4/19 改造パーツと工具の調達、軍人取材
修学旅行で買った鈎縄の鈎もひっぱり出した。人が登るには曲がってしまうが、錨っぽいから、もし工具として使えたら使ってみたい。
この日は父の倉庫と近所のDIY店を物色、使えそうなものを集めた。父とゆっくり飲み、軍艦の話も聞き出した。父は陸軍だから参考にならないが、時代と共に何度でも改装するということを強調していたのが印象深い。
やはり近代化だな。関係ないが五式戦のタイピンをもらった。どういうTPOで使うんだよ?(笑)

 

 4/20 改造パーツの整理と、設計の変更
この日は、前日の素材を袋から出して工具箱に分け、
使い道を考えただけ
プラ板、プラ棒、光ファイバー、LEDと抵抗、麦球、ハンダ、スプリング、人工皮革、メッシュ、繊維チューブ、真鍮パイプ、真鍮線、銅線、ステンレス線、リード線。ほかに、アクリル3色、水性2色、ラッカーシンナー、精密ピンセット、精密ドライバーセット、小型レンチセット、なんちゃって注射器類、名称不明だが細いリボンを切り出す工具など、使わないかもしれないが実家からかっぱらってきた。

 

 4/21 設計の変更と、オカルトの続き
19日夜から都内にいるが、昼も夜も行事に出かけ、作業にならぬ。何かやらないと途切れてしまうので、この日は父に借りた本でガレオン内部を見て、改造計画を再検討。城や大聖堂や潜水艦や戦車の図もあり、この本は使える。
このお札は金刀比羅様で、母の机から無断で持ってきた。作業場に設置。神棚にも仏壇にも上げずにほったらかしてあったのも不思議なら、
なぜこんなものが山奥の家にあったのかが、もっと不思議。起工式の呪術は発動してるらしい(笑)

 

 4/22 外板下張り(船底側)の続き
今年の俺のゴールデンウィークは終わったが、他のコンテンツも含めて6日分の更新作業で手一杯。ダメだ。完全にサボり癖がついた。人は誰でも、やり始めればやるもので、やらないのは、とっかかりというか出足、エンジンかかるまでがトロいのだ。こういう時は、手をつけるしかない。少しでいいから、つながり続けることだ。
16日に切り出しておいた板を、とにかく1枚だけは張った。少し短すぎたようだが、上張りで見えないから問題ない。

 

 4/23 外板下張り(船底側)の続きと、電飾講習
今日は3枚。問題が発生した。船底の板は浅い角度でキールと接するから、説明書の寸法よりも尖らせないと、
補強材の幅が足りなくなるのではないか。長く張ろうと思えば、いくらでも長い板が張れてしまう。説明書の手順では、さしあたり船底は8枚まで張るが、6枚張った現状で中止、直角気味の甲板側を先に張ることにする。
影武者に電話、発光ダイオードのつけ方を習う。抵抗は流れをせきとめるだけ、回路のプラマイどちら側につけてもよい、とのこと。

 

 4/24 基準外板(下)の加工
外板下張りの目安4枚。これは両端とも先細りでない。まず下の2枚。船尾側はフレームIから一気に45度近いライン。水をかけたくらいではダメで、それで3枚も折ってしまったわけだが、じっくり浸してみた。簡単に曲がるが、今度は柔らかすぎて癖がつかない。
乾かしながら何度も力をかけた。今日はこれで飽きた。
きたないヤカンで失敬。これ、一人暮らしを始める時に、わざわざ三越さんで買った、かなり高級品なのだが、4〜5回は空焚きしてる。

 

 4/25 基準外板(下)張り
昨日の板を張る。位置はすでに筋彫で指定されているが、その位置だと密着せず、
甲板側が浮いてしまう。横にも縦にも曲面だ。しかし説明書どおり。両端尻上がりで、船尾位置は成り行き、23日の問題は杞憂だった。
基準外板を後回しにしたのは、1枚だけ独立では作業中に折れることを恐れたから。鎖骨や肋骨を折るのは簡単で、兵力の分散は損だ。塗装の理由もあり、基準外板の残り2枚は後回し。次の2列4枚を水に浸して仕込んでおく。

 

 4/26 外板下張り(甲板側)と、基準外板(下)修正
その4枚。ここは船尾だけが先細り。
隙間は詰められるが、平張といっても案外、段差が出る。6ミリ幅とはいえ平面を、曲面に張るわけだから、上か下か両方かが浮いてしまう。
釘は乾燥したやつから抜いている。作業の邪魔だし、再使用だから傷めたくない。しかし右舷基準外板後部が剥離、張り直した。接着が甘かったか、反りが強かったか。これだから1枚だけ独立は危険なのだ。徳は隣り有り、毛利三矢、アランゴア。

 

 4/27 外板下張り(甲板側)の続き
ふと思い付いて、茶色っぽい板や、木目がよく見える板は、できるだけ甲板上に使うことにした。新たに白っぽい板ばかり6枚削り、右舷に2枚張った。ここからは両端先細り。この写真が、その急角度の船尾。
各板の長さは当ててみないとわからない。片方を先細り、水に浸し、曲げ、当てて長さを出し、反対側を先細り、両先端をキールに合うよう面取り、ボンド塗布、釘で仮止め、クリップ固定、乾燥待ち、釘抜き。
えんえんと繰り返しだ…。

 

 4/28 外板下張り(甲板側)の続き
今日は右舷に3枚、左舷に5枚。慣れてきたので作業がはかどる。先細りも曲げも釘打ちも、
濡れてるうちにやれば簡単にいく。
当初の予想より1週間ほど遅れている。4月中に下甲板下の下張りは終わらせておきたかったが、無理に急ぎはしない。急げばいくらでも急げるが、1日に何時間もやったのでは、ただの趣味になってしまう。あくまでも生活に支障なく、コツコツ1年間続けたいので。このところ作業が変わり映えしなくてすみません。

 

 4/29 外板下張り(船底側)の続き
甲板側は
先細りにしすぎたようで、引っぱり寄せないと両端が張れなくなってきた。ここでも、2.5ミリが2.3だったり2.7だったり、積もり積もって大誤差になる。バランスを見るため、ふたたび船底側をやる。10枚。
両端は、隣りの板に接触させようとするとフレームから浮き、フレームに密着させようとすると隣りの板との間があく。隙間が出るほうを選んだ。あとでパテ埋めだ。ついでに竹串内職をもう20枚。たぶんあと2日はこんな調子。

 

 4/30 外板下張り(甲板側)の続き
ふたたび甲板側を8枚。やはり
補強材の幅が足りない!
下甲板にハッチを作ったように、船体もフレーム間のどれかを空けて引き出しを作り、魚雷発射管と補助エンジンをユニット化しようかと最初は思ったのだが、恐ろしく作業が面倒なわりに、強度的に(戦術上での強度)弱点になるので、よしておいた。しかし、これって舷側中央で板を切って、船首と船底から張っていって中央でつなぐという形で作業したほうが、誤差も出なくて早いんじゃないのか?

 

 →つづき 

 

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