立案から起工式まで

あくまでもシャレでやってます!
このへんはドンキホーテよりもトムソーヤの影響。
黒人奴隷を逃がす時に、わざわざ地下トンネルだの望郷の恨み言だの様式美をやっていたというアレ。

 

〜3/8
この冬は地元で氏神様の星祭があったりして、スキマがないくらい星がびっしりの夜空を、何時間も見た。ちょうど家のしきたりで72年に一度の区切りの年でもあり、最近は気が満ちていてもったいないこともあって、建造を決意。タイムカプセルを開け、キット持参で都内に戻る。
以来、説明書を見ながら、どこをどう改造するか、おおよその計画を立てる。
このくらいの時期が一番楽しい。というか、これだけで満足なのだが。

 3/9
身内の記念日なので、このページを今日から作り始める。

 3/16〜18
暦の上でケチがつきにくい日が続くので、いよいよ準備を始める。
城が大幅に軍備拡張するんだから、関係各方面に話を通すのが筋ではある。

建白書というか趣意書を書いて、鏑矢に巻いた。
こういうものは楷書でなければならないが、楷書は悪筆がバレる。
江戸時代から武術と書道の私塾を続けたうちの家系が、武術はともかく書道は親の代で絶える理由が一目瞭然だが、あまり気にしないことにする。

まず、ここの土地神へ御報告。
都の神社庁のチラシが置いてあり、大工仕事の儀式は土地神に、というようなことが書いてあった。こういうのに出会ったということは、お聞き届けいただいたと勝手に解釈。
だんだん冗談が悪ノリになってきたが、やってること自体は大真面目。

次に、都内最古の金刀比羅様へ御挨拶。
前に「広間」で御紹介したとおり、ここの境内は公園で、乗り物が…(笑)
仏教側はクビラとかコンピラ、神道側はコトヒラと俺はお呼びしてるが、やはりこの字の当て方だ。
参拝中にいきなり、さわやかな小雨が降って、すぐあがった。雨の日に寺社に参拝するとゴリヤクが流れるという迷信があるが、べつに何か欲しくてやってるんじゃないし、水神をつかまえて水しぶきがどうこうでもあるまい。むしろ、これも御返事があったものと勝手に解釈。

近所ではあるが、飛不動様へは行かなかった。宇宙船の守護神というとほかに思いつかないが、天台系だし龍神に御縁があり、俺とはいちいち逆なので、尊重するし御法力を信じるからこそ崇拝しないでおく。

 3/20
春分なだけでなく、陛下が父になるたぶん最後の春、オカルトの理屈でも何年かに一度の日で、しかも開園記念日、この日から建造と決めた。

参内して両陛下に奏上。出遅れて、すでに大混雑。入園無料だから。
平日の昼休みとかなら目が合ったりするのだが、今回は全然、会話した手ごたえがない。同行した由美子ちゃんをあんまり人ごみにつきあわせるのもかわいそうなので諦めた。

帰宅して起工式。神式は苦手だ…。
じつはMと麻美さんに頼んで断られた。俺だって、年賀状をデザインしてくれとか言われたら、まあシロートなりに自分でやりなさいよと断るか、やるなら徹底的にプロとしての作業をしないと気がすまないわな。
神道でも仏教でも西洋魔術でも基本は同じで、自分と場所を清潔にして、お席と御馳走を用意して、来てもらって、用件を聞いてもらって、お帰りいただけばいい。失礼のないよう誠実にもてなすとか、花でも飾るとか、こんなの人を自宅に呼ぶのとなんら変わらなくて、相手がはなはだ尊いお方ということだけだ。

しかし、こんなことで呼びつけるのは申し訳なさすぎる。
しかも神道の場合、お席というのが、なんたって神様がのりうつる物体だから、檜で箱を作ったり白絹や錦でつつんだり注連縄を張ったり、流派と法式によっていろいろあるけれども、なんにしても面倒臭いのだ。
材料も規格も呪文も作法も知ってるけれども、呼んだところで何かを頼むわけじゃないし、この模型が完成したらこれが御座所になるんだから、工作の前に工作しなきゃならんというのもヘンな話で。
それに、信仰は内面の問題だから、本当の真理というものは常にあらゆる時間空間にあまねく存在し、自分と共にある。神仏がいるとすれば自分の中にもいて、自分も神仏の中にいる。これは俺が勝手に言ってるんじゃなくて、俺の神道は神仏ごっちゃのやつなんで。
ここはひとつ、脇付の要領でやらせてもらう。
聞こえたら聞いてもらいたいんですが、こんなこと始めます、お目に止まったら一緒に楽しんでもらえれば幸い、模型ひとつ作るにも神のお陰を蒙っていることには感謝を忘れておりません、という感じ。

1週間くらい前から酒と煙草と肉食と女性をやめて潔斎するとか、部屋ももうちょっと綺麗にしておけばよかったかもしれないが、こういう時だけコソコソと外っツラを整えるのは、神にウソをつくみたいでイヤなので、ありのまま。
しかし威儀はマコト、ハレ・ケガレは切り替えだから、沐浴して法衣をつけ、直剣を佩いてから外した。
榊など三方一式は前日から飾っておいた。海は上野珍味さんの鯣、川は江戸屋さんの鮭、山は扇屋食品販売さんの栗、野はサンナッツ食品さんの無花果、野菜はないが上等な昆布があったのでお供え。撮影しないで食っちまった。
祝詞は『天津』、『大祓』、『手斧始』だけ。『金刀比羅』は航海安全なので、完成時までよしておく。例の、立ったり座ったりの召喚はしない。

斧は持ってないから法具で勘弁してもらう。板を軽く打ち、建造開始。
ここまで気合入れた冗談は築城以来(笑)

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