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エンジンとは

 

 エンジン

動力っていうのは、電気でも磁力でも油圧でも輪ゴムでも人力でも、やる時はやるんですが、絶対の原則がある。
何もない所にわいて出ないということです。エネルギー保存の法則。
うちの業界では、これのことを、「予算はどうすんだ予算は!?」などと言うんですが。
力か、力の元になるものを、どこからか持ってこなければならない。
入力です。じつは芸術でも呪術でも何でもそうです。

貿易風や太陽光を受け止めるとかは外部から取ってるわけですが、移動するものは、力の元を持ち歩かなければ、いつでもどこへでも行けるということにならない。
動力源(プライムムーバー)ということです。動力を発生する根源が要る。

これが広義のモーターですが、電気でやるものと、化学反応でやるものがあって、前者が狭義のモーター、後者がエンジンです。電池か燃料かということになる。

電気は、最近ようやく自動車のほうで研究が進んでますが、技術的に難しい。
電車のように外部から取るならいいんですが、持ち歩くというのは、ものすごく重くて高価で充電時間のかかるバッテリーを持ち歩くことになる。
本当にがんばれば、こんなの効率を良くすればすぐに実現することなのかもしれないけど、なにしろ石油のことが原因で戦争やっていたり、戦争のスポンサーが石油会社だったり、戦争やってるアメリカ大統領が石油の利権の人だったりするんで、石油を使わない方向にはあんまりいかないみたいで。

だから、普通は燃料でやります。熱機関です。熱を作り出して、動力に変換する機械。

モーターは、「モーションをおこすもの」、まったく動力源という意味です。
ところが、エンジンは語源的に「工夫をこらしたもの」ということであり、本来の意味は、精巧な機械というようなことです。
エンジニアとかジーニアスに近い言葉であり、技術、それも発展していく技術というニュアンスが、もともとある。

 

 外燃機関、内燃機関

エンジンの外で燃やすか、中で燃やすかという話です。

外燃機関は、蒸気機関、スターリングエンジン、原子炉などがある。
スターリングエンジンは後述します。
蒸気機関と原子炉は、ボイラーで蒸気をやって、それを動力にしてるわけです。

内燃機関は、エンジンの中で燃やしている、というか、爆発させてます。
閉じ込めてるから、熱の損失が少ない。少なくとも蒸気機関よりガソリンエンジンのほうが軍事にむいてる。

 レシプロエンジン

レシプロは、レシプロケイティングの略で、ピストンエンジンのことです。
往復運動を、クランクで回転運動に変える。
飛行機の世界でレシプロと言ったら、「プロペラ機」と同義で言っていることがとても多い。

本当は、蒸気機関でやっても蒸気をタービンに吹き付けて発電機を回していたりするなら蒸気タービン、ピストンで蒸気機関車をやっていたりするのはレシプロです。
また、飛行機がプロペラを回していても、中身はジェットエンジンということもある。

 タービンエンジン

タービンは羽根車のことです。
小川でも潮風でも、水蒸気でもジェット噴射でも、なんらかの流れが当たって回してくれれば、回転の動力が得られる。
ただし、
タービンを積んでいても、この回転を推進力に使うかどうかは話が別で、空気の圧縮には使うが推進力には使ってないことが飛行機にはよくあります。

 

 →つづき 

 

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