もどる← 研究、開発、試作、量産
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研究 R&Dなどと言って、研究と開発はあんまり分けません。 研究は、基礎研究(純粋基礎研究)、開発研究(目的基礎研究)、応用研究(改善研究)、導入研究(新型導入研究)などがあります。 軍事の場合、それ以前に、運用研究と装備研究に大別される。 しかし、運用と装備も切り離して考えられるものでもありません。 発明 まず、「実現できるか」という段階があります。 人間が空想することは、なにかしら方法を見つけて、いずれ誰かが必ず実現すると言われてます。 明確にイメージしたものは必ず具現化するっていうのは、オカルトの理屈からいっても、まったくそのとおりです。 「開発」というのは、もともと仏教用語です。 実現できなくても、それはそれでいいんです。 なぜ実現不可能か(なにが障害になっているのか)、ということさえわかれば、実現への道はつながってます。それさえ解決すれば、実現できるわけだから。 革新、改善 ヒンドゥー教には、創造神、維持神、破壊神というのがいらっしゃる。 前者は、使い物にならない珍発明が玉石混交してる。もともとが変人なので、恥や失敗を恐れない、逆に言うと、冷静になるということが苦手。非常識。 後者は、選別するのは得意だが、他人が出した叩き台を叩くのが得意な人というのは、自分では代案を出しゃあしない。作家と評論家は別です。スカした格好つけ野郎は、恥をかかせるのは好きだが、恥をかくことは怖がる。
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そして、これは輪廻みたいなものです。 他人の技術をパクってるような奴のほうが、誇りも節操もないから、時代の変化に柔軟に対応し、つねにいいとこ取りでいく。 国民性 国民性の恐ろしいところは、いつの間にか方向性が決まっているばかりか、それを自覚していないことです。 イタリアは、新しいことを始めるんだけど、その後が続かない。なぜかはわからないが、人々から忘れられてしまう。あとで調べてみれば、ルネッサンスやローマ時代にこれと似たものがすでにあった、なんてことが多い。 ドイツは、ものすごく変わったものを生み出す。変えなくていい所まで新技術を入れたがる。飛行機のたいていのことはドイツ人の工夫と言ってもいいです。しかし、それが開花する前に戦争が終わる。いつもそう。しかも負け戦。メカをいじくりまわすこと自体に熱中し、やるからには徹底的にやらないと気がすまない。国力もあまりない。 フランスも奇抜だけど、ドイツの奇抜がマッドサイエンティストなのに対して、フランスの奇抜はアーティストだから、イタリア同様、へんな造形美をやってて発展が続かない。創造力は豊かだがフィーリング重視であり、ドイツのように粘着してコツコツではない。国力は、じつはあるのだが、飛行機に関する限り、この時代にはもう三流です。 英国は保守的で、なんでもほどほどの所か、少し古い所。子どもっぽいドイツと逆で、大人の対応をする。新しいからといって飛びつかない。面白いからといって熱中しない。かっこいいかどうかではなく、勝利に直接つながるかどうかでやる。常識的。対ドイツ戦のためにレーダーとか、軽空母だから垂直離着陸機とか、本当に必要な所には大胆に新技術を入れるが、旧式で用が足りれば旧式でもよい。国力は見た目よりもずっとある。使い方もおおらか。 アメリカは他国からパクってきて、もっと具体的に実用的にする。怒濤のような勢いで発展させ、大量生産する。 日本は、フランスの逆。人様と違うことをやって注目や責任を浴びるようなことが嫌いで、創造むきではなくパクリ専門。手先が器用だから仕事は丁寧、凝り性、勤勉かつ集中力がある。でも基礎体力がぜーんぜんない。極限まで改良してしまうので、また次のものをパクらない限り、先がない。資源もない。 ソ連はだいたいアメリカと同じだけれども、もっと無節操で貪欲で圧倒的で強引。後述します。
→つづき
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